2016年のWebマーケティング注目キーワード

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「2016年のWebマーケティング注目キーワード」第6回・カルーセル広告

「カルーセル広告」とは、一つの枠内に複数の画像や動画を回転木馬(カルーセル)のように横に回転させて順番に表示できる広告のことで、もともとはFacebookが2014年6月に導入した広告フォーマットを指します。Googleが推進するAccelerated Mobile Pages(AMP)にもカルーセル形式が採用され、近年では、モバイル端末でカルーセル形式による表示をよく目にするようになりました。2015年9月からはInstagram広告にも採用されたほか、2016年6月にはTwitterもプロモツイートのカルーセル形式のテストを開始しています。カルーセル形式の広告を採用するメディアが増えていることから、カルーセル広告は一般名詞化しつつあります。

Facebookのカルーセル広告は、異なるリンク先を設定したクリエイティブ(画像や動画)をカルーセル形式で最大5つまで表示することができます。クリエイティブ最適化機能が搭載されていて、最大10つのクリエイティブを登録して、ローテーション配信しながら最もパフォーマンスのよい順番に5つを表示させることができます。製品を紹介するプロダクト広告として利用する場合は、製品カタログと呼ばれるデータベースにあらかじめ登録された製品の中から、オーディエンスと関連性の高い製品を自動的に抽出して、カスタマイズされた広告として表示されます。自社サイトを訪問した人だけに広告を表示させるリターゲティング機能も利用できます。

Facebook以外にもカルーセル形式の採用が増えている理由としては、カルーセル広告の費用対効果が非常に優秀であることがあげられます。SNSマーケティングを手がけるKinetic Socialの調査によると、Facebookのカルーセル広告は、通常の画像広告に比べて約10倍もクリック率が高いことが判明しました。また、Facebookのオフィシャルレポートによると、Facebook広告をカルーセル形式で出稿することで、広告のCPC(クリック単価)を20%から30%節約できるとしています。これを裏付けるように、2015年第4四半期のFacebookカルーセル広告の売上は前年同月比55%増と大きく伸びています。

Facebookのカルーセル広告を出稿する手順は、基本的に通常のFacebook広告と同じです。まずは、ビジネスマネージャを使ってビジネスアカウントを開設します。カルーセル広告は、パワーエディタや広告APIを使って、画像と動画を自由に組み合わせて作成することができます。ただし、通常の広告では長方形の画像が使われるのに対して、カルーセル形式の広告では600ピクセル四方の正方形の画像を用意する必要があります。リターゲティング機能を利用するには、自社サイトに訪問者のIDを取得できるカスタムオーディエンスピクセルを設置します。サイトを訪問したユーザがタイムラインを開いたタイミングで広告が表示される仕組みです。

第6回・カルーセル広告
キーワード カルーセル広告
概要 もともとはFacebookが2014年6月に導入した、複数の画像を回転木馬(カルーセル)のように横に回転させて順番に表示できる広告フォーマット。現在では、InstagramやTwitterなどの広告にも採用されつつある。
注目の背景 Kinetic Socialの調査によると、カルーセル広告は通常の広告に比べて約10倍もクリック率が高いことが判明。Facebookのオフィシャルレポートでも、カルーセル形式で出稿することで、CPCを20%から30%節約できるとしている。
今後の予想 「マルチプロダクト広告」が進化したものなので、注文などダイレクトレスポンスを獲得するのは得意。今後は、動画を活用することでブランディングのためのストーリー性のある広告としての活用事例が増えると予想される。

Facebookのカルーセル広告は、一つの広告枠に複数の製品画像を掲載できる「マルチプロダクト広告」が進化したものです。画像を横にスライドさせて複数の製品を閲覧できるカルーセル形式は、限られた広告スペースを有効に活用する合理的な方法といえます。本来は製品の注文などダイレクトレスポンスを得るための広告でしたが、モバイル検索結果のページでニュース記事やブログなどのAMP対応のコンテンツがカルーセル形式で表示されるようになり、画像だけでなく動画も扱えるようになったことから、企業のブランディング目的でストーリー性のあるコンテンツを表現できる広告としても使われるようになってきています。

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◎初出:2016年8月22日
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