511-2011年の連載コラム

2011/12/27

2011年の連載コラム一覧

連載終了したコラム

■「役立つソーシャルマーケティングツール11選」(2011年10月3日連載開始)

第1回・Twitter Web Analytics
第2回・HootSuite
第3回・Klout
第4回・AppTraq
第5回・Facebook Insights for Websites
第6回・Plusalyzer
第7回・TweetSentiments
第8回・Fantastics
第9回・T-rexa
第10回・mixiページ ランキング&トレンド
第11回・Timely

■「地域別・世界のWebビジネス最新事例」(2011年6月27日連載開始)

第1回・南米
第2回・北欧
第3回・東南アジア
第4回・旧ソ連諸国
第5回・中国
第6回・南アジア
第7回・中欧
第8回・東アジア(韓国、台湾)
第9回・アフリカ
第10回・オセアニア
第11回・中東

■「もしもの時に備えるWebサイトの危機管理」(2011年4月4日連載開始)

第1回・ディザスタリカバリ(災害復旧)
第2回・リモートバックアップ
第3回・DRサイト
第4回・停電対策
第5回・個人情報漏えい
第6回・デジタルフォレンジック
第7回・ウイルス対策
第8回・負荷分散
第9回・大規模災害発生時の対応事例(1)
第10回・大規模災害発生時の対応事例(2)
第11回・事業継続計画(BCP)

■「Web関連の最新テクノロジー・2011年版」(2011年1月17日連載開始)

第1回・Android
第2回・LTE(Long Term Evolution)
第3回・HTML5
第4回・jQuery Mobile
第5回・ジオフェンシング
第6回・AR(Augmented Reality)
第7回・DNSSEC
第8回・Google TV
第9回・アクティビティストリーム
第10回・NoSQL

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2011/12/19

第11回・Timely

「Timely」は、アメリカDemandforce社が提供しているTwitterおよびFacebookの自動予約投稿サービスです。フォロワーや友達の活動状況から、いつ投稿すればもっとも読んでもらえるかを解析して、投稿の予約時間を自動的に設定してくれるのが特徴です。サービスを開発したDemandforce社は、顧客とのコミュニケーションの自動化を支援するSaaS製品を提供している会社です。オプトインで収集した膨大な個人情報をデータベース化しており、企業が保有するハウスリストとマッチングさせて不足しているメールアドレスを提供するサービスなどで業績を伸ばしています。

企業にとって、TwitterやFacebookなどソーシャルメディアは欠かせない存在になりつつあります。シックス・アパートが2011年9月に実施した「ソーシャルメディアの商用利用に対する意識調査」によると、企業のTwitterアカウントをフォローしたことがある人はほぼ4人に3人となる75.3%、企業のTwitterキャンペーンに参加した人は過半数を上回る59%にのぼりました。同社では、「ソーシャルメディアを活用した企業のマーケティングやPR活動が一般の生活者に受け入れられており、特にTwitterは企業にとって欠かせないメディアになっている」と分析しています。

Timelyは、簡単な会員登録によって無料で利用できます。TwitterまたはFacebookのアカウントにログインした状態でアプリ認証を行うと、アカウントとの連携が完了して自動予約投稿機能が利用できるようになります。操作方法は簡単です。「Scheduled a Post?」欄に投稿文を入力して、「Add to Queue」ボタンをクリックするだけです。「Queue」タブに投稿文と投稿予定時間が自動的に登録されます。設定画面から、1日に投稿するツイート数の上限を設定できます。Queueに登録された投稿予約が上限数を超えると、予約時間は翌日以降に自動調整されます。

Timelyには、予約投稿されたツイートの効果測定機能も搭載されています。「Performance」タブを選択すると、過去にTimelyを使って投稿されたツイート一覧と、それぞれのツイートの「リツイート数」と「リーチ数」が表示されます。リーチ数は、自分とリツイートした人のフォロワー数の合計です。仮にリツイート数が0の場合、リーチ数は自分のアカウントのフォロワー数と一致します。このほか、短縮URLサービス「Bit.ly」と連携する機能もあり、Bit.lyアカウントと連携させると投稿文に含まれるURLをBit.ly形式で短縮して、Bit.lyによる効果測定機能も利用できます。

第11回・Timely
ツール名 Timely
URL http://www.timely.is/
運営者 Demandforce(アメリカ)
機能の概要 TwitterまたはFacebookのアカウントと連携することで、フォロワーや友達の活動状況から、いつ投稿すればもっとも読んでもらえるかを解析して、投稿の予約時間を自動的に設定してくれる自動予約投稿サービス。簡単な会員登録により無料で利用できる。
特徴 過去にTimelyを使って投稿されたツイート一覧と、それぞれのツイートの「リツイート数」と「リーチ数」が確認できる。短縮URLサービス「Bit.ly」と連携させると、投稿文に含まれるURLをBit.ly形式で短縮して、Bit.lyによる効果測定機能も利用可能。

どのようなアルゴリズムで予約する投稿時間を決定しているかは非公開ですが、予約機能を使わずに即時投稿した場合と、Timelyによる解析で予約された時間に投稿した場合のリツイートされた数を比較することで効果を確認できます。運営スタッフの時間的な制約で投稿する時間帯が限られていた企業にとっては、毎回投稿する手間を省きつつ投稿の効果を高められる便利なツールといえるでしょう。ただし、深夜や早朝など不自然な時間帯の投稿が続けばボットを使った投稿と思われてしまう可能性もありますので、自動設定された投稿予定時間はチェックする必要があります。

※連載「役立つソーシャルマーケティングツール11選」は、今回で終了となります。新年からは新連載がスタートいたしますので、ご期待ください。

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 ◎初出:2011年12月19日
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2011/12/12

第10回・mixiページ ランキング&トレンド

「mixiページ ランキング&トレンド」は、企業や店舗、個人などが情報を発信できる「mixiページ」の登録ファン(フォロワー)数の推移を集計しランキングとして提供するサイトです。事前の登録などは必要なく、Webサイトにアクセスするだけで誰でも利用できます。「国内Facebookページ解析」などのサイトを運営し、アクセス解析ツールで定評のあるユーザーローカルがmixiページ提供開始の翌日(2011年9月1日)に開設しました。ユーザーローカルは、第4回で取り上げたソーシャルアプリ専用のアクセス解析ツールAppTraq(アップトラック)の提供も行っています。

mixiページは、設定次第でインターネット全体に公開できる、いわばFacebookページのmixi版といえます。ミクシィは、2010年11月の中間決算説明会で企業向けページを2011年3月までの年度に開始することを表明していましたが、東日本大震災の影響などもあり開始時期が約半年延びた格好になりました。mixiはFacebookなど他のSNSに比べて、1人あたりの訪問頻度や訪問時間が多い「利用の濃さ」に特徴があります。また、ガラケーでも動作するmixiページアプリを開発してmixiページの機能を拡張できる点も、ガラケーでは使えないFacebookアプリとの差別化要因になっています。

mixiページ ランキング&トレンドの機能はシンプルです。何人のmixi会員にフォローされているかを集計して、現在の全国順位や過去のフォロワー数の増減の推移を表示します。ランキングは5000位まで閲覧することができますが、登録申請のあったページだけがランキング対象になっており、すべてのmixiページのデータが反映されているわけではありません。ランキング上位のページについては、フォロワー数のデータが30分おきに更新されます。トップページでは、「今日の急増ページ」として昨日比でフォロワーの増加数が多かったページ上位25が表示されます。

12月10日時点のランキングを見ると、上位にはアーチストやタレントなどの有名人が名前を連ねています。企業が運営するmixiページでは、ローソン5位、スターバックス11位、ディズニー・ジャパン14位、ナイキジャパン23位、無印良品39位、富士急ハイランド84位、ユニクロ96位などとなっています。ユニクロのフォロワー数は約9100人で、すでに40万人を突破しているFacebookページの「いいね!」数に比べるとかなり少ない印象は否めません。ユニクロのフォロワー数の伸び率は鈍く、ユニクロがmixiページでのフォロワー獲得に力を入れていないことがわかります。

第10回・mixiページ ランキング&トレンド
ツール名 mixiページ ランキング&トレンド
URL http://mixipage.userlocal.jp/
運営者 ユーザーローカル(日本)
機能の概要 mixiページのフォロワー数の推移の変化を分析して、ランキングとして提供するサイト。国内Facebookページ解析などのサイトを運営し、アクセス解析ツールで定評のあるベンチャー企業・ユーザーローカルがmixiページ提供開始の翌日に開設した。
特徴 何人のmixi利用者にフォローされているかを毎日集計して、現在の全国順位や過去のフォロワー数の増減の推移を表示する。ミクシィから公式のアクセス解析機能が提供されるようになるまでの間、フォロワー数の推移をチェックするツールとして重宝された。

その一方、すでに約68000人のフォロワーを獲得しているローソンの推移グラフを見ると、11月下旬から大幅な伸びを記録しています。ミクシィは、10月20日からmixiページのアクセス解析機能の提供を開始し、アクセス数、フォロー数、コメント数、友達の共有からのアクセス数などの基本的なデータを確認できるようになりました。今後、mixiページの効果測定が進められ、mixi会員のニーズや属性に合ったコンテンツが提供されるようになるでしょう。他のSNSとは異なる効果が期待できると判明すれば、mixiページを積極的に活用する企業も増えるものと推測されます。

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 ◎初出:2011年12月12日
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2011/12/05

第9回・T-rexa

T-rexa(トレクサ)は、位置情報共有サービスのチェックイン情報を横断的に集計できる「ソーシャル位置情報アクティビティ解析サービス」です。foursquareやロケタッチなどの位置情報共有サービスから提供されるデータに基づき、店舗や施設など特定の場所や地域について、生活者がどのような情報を発信しているかを分析できます。T-rexaを開発したナイトレイによると、現在13の主要な位置情報共有サービスに対応しており、利用者のシェアなども把握が可能です。現在、ベータ版として一般に無償公開されています。

位置情報共有サービスの普及により、現在自分がどの施設や店舗にいるかという情報を共有する「チェックイン」の回数が急増しています。アメリカで人気の高いfoursquareは、2011年9月には全世界における累計チェックイン回数が10億回を超えました。国内でもライブドアがロケタッチにおいて、店舗へのタッチ(チェックイン)履歴をもとに、店舗のオーナーが常連客候補にクーポンを発行できるツール「ロケタッチオーナーズ」の提供を開始するなど、チェックインに関連した新しいサービスが次々登場しています。

T-rexaのWebサイトから、誰でも解析結果を検索することができます。トップページ上部にある検索窓に住所や店舗名を入力すると、チェックインの多い上位5人のユーザやチェックインと同時に投稿されたコメントを閲覧できます。また、発生頻度の高いキーワード、日付別チェックイン回数、曜日別チェックイン回数などのグラフが表示されます。トップページでは、ストリーム形式のリアルタイムチェックイン情報や、統計として前月1ヶ月間でチェックイン回数が多かった場所上位20などが表示されます。11月にもっともチェックイン回数が多かった場所は、新宿駅の2783回でした。

T-rexaは、地名や施設名を柔軟に指定できるので、解析対象を周辺地域に拡大できるのが特徴です。たとえば、「新宿駅」で検索すると、累計のチェックイン回数は8747回ですが、「新宿」で検索すると、解析対象のチェックイン回数は38145回に拡大されます。検索結果ページに表示される「チェックインの多いプレイス上位20」や「発生頻度の高いワード上位20」を見ると、やはり駅や駅周辺の施設でのチェックインが多いことがわかりますが、地域を拡大して比較してみると、生活者がその街をどんな目的で訪れ、最寄り駅をどのように使っているのかが見えてきます。

第9回・T-rexa
ツール名 T-rexa(トレクサ)
URL http://t-rexa.com/
運営者 ナイトレイ(日本)
機能の概要 foursquareやロケタッチなど位置情報共有サービスのチェックイン情報を横断的に集計できるソーシャル位置情報アクティビティ解析サービス。どのサービスでどのような情報活動が発生しているかを表示できる。ベータ版として一般に無償公開。
特徴 地名や店舗名などで検索すると、チェックインした回数が多いユーザーや、発生頻度の高いワード、チェックイン数の日別推移グラフなどが表示される。店舗のキャンペーンの効果測定やソーシャルマーケティングに活用可能。

T-rexaが集計できるチェックイン情報は、ベータ版公開時の2011年9月時点で月間約40万件ですが、ナイトレイでは、今後情報収集能力を向上させ、国内では月間150万件、北米やアジア、中国でも月間1000万件の獲得を目標に掲げています。また、企業が運営店舗のキャンペーン効果を測定などに活用しやすくするため、機能を拡張した有料サービスの提供を計画しています。「過去24時間に検索されたキーワード上位20」の検索回数を見ると、まだそれほど多くの人に利用されているとはいえませんが、今後ニーズが高まるにつれて利用も増えると見込まれています。

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 ◎初出:2011年12月5日
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2011/11/28

第8回・Fantastics

Fantastics(ファンタスティクス)は、Facebookページに「いいね!」を押してファンになった人の影響力を可視化するツールです。Facebookページの訪問回数やページビューといったアクセス解析ではなく、ファンとの密接なコミュニケーションを支援するためのツールです。ファンを介してFacebookページの情報が友達にどのように波及したかを測定できるため、Facebookページで実施したキャンペーンの効果測定が可能になります。もともと有料サービスとして開発されたものですが、現在はクローズドベータ版として導入希望企業には無償で限定公開されています。

Fantasticsを開発したガイアックスは、FacebookやTwitterなどソーシャルメディアの活用方法を研究する機関「ガイアックス ソーシャルメディアラボ」を運営しているほか、Facebookページで実施するキャンペーンに活用できるFacebookアプリをASP方式で提供する「Fanta Apps」など、Facebook関連のサービスも数多く提供しています。2011年11月には、Facebookページに組み込んだFacebookアプリの導入効果が測定できる機能「Fantastics Connect」の提供も開始しました。今後、他のソーシャルメディアとの横断解析ができる機能を開発する予定とのことです。

Facebookからは、Facebook内のアクセス状況を解析できる公式ツール「Facebook Insights」が提供されています。これに対してFantasticsは、「情報の拡散度や波及度」、「ファンレベルを可視化するファン分布」、「ファン一人一人とのエンゲージメント度」、「ファンのキーワード投稿数」など高度な解析ができる点が最大の特徴です。たとえば、Facebookページの投稿がどのくらいのファンやその友達に波及したかをグラフと数値で表示できます。これらの解析により、ファンに対するきめ細かいコミュニケーションが可能になり、顧客満足度の向上につながります。

国内Facebookページランキングサイト「SocialRankers」の集計によると、2011年9月1日の時点で28000を超える企業Facebookページが存在しています。Facebookページの評価として、「いいね!」を押したファンの数で比較されるのが一般的ですが、キャンペーンの実施など「いいね!」を短期間で増やすためのテクニックが広まりつつあり、単純に「いいね!」の数だけでFacebookページ運用の効果を測定するのは難しくなってきています。その一方で、Fantasticsが測定する波及度や拡散度のように、ファンの影響力を加味した効果基準はますます求められるようになるでしょう。

第8回・Fantastics
ツール名 Fantastics(ファンタスティクス)
URL http://www.fantastics.me/
運営者 ガイアックス(日本)
機能の概要 Facebookページにおけるファンの影響力を可視化。アクセス解析ではなく、ファンとの密接なコミュニケーションを支援するツール。ファンを通じて友達にどれだけ広まったかなど、Facebookページのキャンペーン効果測定に活用できる。
特徴 本来は有料サービスであるが、現在はクローズドベータ版として無償で限定公開されている。2011年11月には、Facebookページに組み込んだFacebookアプリの導入効果が測定できる機能「Fantastics Connect」の提供も開始。

Fantasticsを導入するには、ガイアックスに個別の問い合わせをして、審査を受ける必要があります。Facebookページの効果解析が主目的のツールですので、当然ながらFacebookページをすでに運用している企業が対象になります。現在はクローズドベータ版につき、2011年12月末までに導入した企業については、初期費用と半年間の月額利用料が無料になります。ファン解析に連携できる各種APIも順次公開される予定で、あらゆるアプリやサービスと連携するファン解析プラットホームを目指しているFantasticsには、今後の展開が注目されます。

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 ◎初出:2011年11月28日
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2011/11/21

第7回・TweetSentiments

TweetSentimentsは、Twitterに投稿されたツイートの言葉から、特定のトピックに対する評判や投稿者の感情を解析してくれる無料のセンチメント解析ツールです。キーワードやアカウント名を入力すると、それぞれのツイートをポジティブ、ネガティブ、ニュートラルの3つに分類して、感情を0から100の間で数値化してくれます。指数が50に満たないとネガティブ、50を超えるとポジティブと判定できるため、ポジネガ解析ツールと表現されることもあります。40を超える言語に対応しており、ブランド名や会社名の場合、たとえば英語と日本語の両方で分析することも可能です。

TweetSentimentsを提供しているのは、Ruby on Railsを使ったWebアプリケーション開発で定評のあるアメリカのIntridea社です。Ruby on Railsとは、オープンソースのWebアプリケーションフレームワークのことで、開発期間を短縮できることから、Ruby on Railsでのアプリケーション開発はアジャイル(俊敏な)と表現されることもあります。TweetSentimentsには、自然言語処理技術を手がけるアメリカOpenAmplify社のAPIのほかに、Twitter APIやGISなどいくつもの技術が組み込まれています。Web2.0以降に使われるようになった「マッシュアップ」の典型例といえるでしょう。

センチメント解析のベースになる自然言語処理には、パターン認識においてもっとも優秀なアルゴリズムの一つとされているサポートベクターマシン(SVM)が採用されています。サポートベクターマシンとは、ニューラルネットワーク(脳の神経回路の仕組みを模した数学モデル)の一種で、1995年にAT&Tによって確立された学習機械技術のことです。この技術は、テキストマイニングなどに応用されています。TweetSentimentsでは、サポートベクターマシンのアルゴリズムを利用するライブラリとして、台湾国立大学が開発したLIBSVMとLIBLINEARが使われています。

TweetSentimentsは、会員登録など個人情報を入力することなく、誰でも無料で利用できます。トップページの「Analyze」(分析)タブをクリックして、解析したいキーワードもしくはアカウント名を入力するだけです。なお、使用する言語はトップページ左上のプルダウンメニューで選択できます。関連する100ツイートの文章が解析され、感情インデックスが数字で表記されます。解析の対象になったツイートが表示されるとともに、個々のツイートがポジティブ、ネガティブ、ニュートラルのどれに分類されたのかがフラッグで色分けされます。

第7回・TweetSentiments
ツール名 TweetSentiments
URL http://tweetsentiments.com/
運営者 Intridea(アメリカ)
機能の概要 Twitterに投稿されたツイートに使われている言葉を解析して、ポジティブ、ネガティブ、ニュートラルに分類してくれる多言語対応のポジネガ解析ツール。任意のブランドや商品名に対するTwitter上の評判をチェックできる。
特徴 自然言語処理には、パターン認識の優れた手法とされるサポートベクターマシン(SVM)が採用されている。アジャイル・アプリケーションで定評のあるベンチャー企業Intridea社が複数のAPIを組み合わせて開発した無料サービス。

トピックスやユーザ別の解析に加えて、Googleマップと連動した地域別の感情インデックスや、時系列による推移のグラフ表示などの機能もあります。前述したように英語、日本語を含む40以上の言語に対応している点も大きな特徴です。また、自分の管理しているTwitterアカウントとアプリ連携すれば、フォロワーを含めた自分のアカウントの解析が可能になります。解析の対象となるツイート数が少ないため、感情インデックスが短期間で大きく上下するデメリットもありますが、手軽にTwitter上の評判を確認したい場合には、十分に使えるツールではないでしょうか。

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 ◎初出:2011年11月21日
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2011/11/14

第6回・Plusalyzer

Plusalyzer(プラサライザー)は、ドイツのSocialObjects社が開発した「Google+」専用の分析ツールです。Google+のプロフィールIDを入力すると、友達とフォロワーの推移やランキングを表示してくれます。SocialObjects社は、FacebookやTwitter、ブログなどソーシャルメディアにおける自社ブランドや製品に関係する書き込みを抽出して評判を解析するツール「BuzzRank」を提供していることで知られています。Plusalyzerは現在、アルファ版として公開されていて、専用サイトにアクセスすれば会員登録することなく誰でも無料で利用できます。

6月に招待制で試験運用が開始されたGoogle+は、9月には招待がなくても誰でも参加できる一般向けベータ版に移行しました。すでにGoogle+の利用者数は世界で5000万人を超えており、アメリカBloombergは、1年後にGoogle+はアメリカ市場でFacebookに次ぐ第2位のソーシャルメディアに成長すると予測しています。Google+は開始以来、企業による商用利用を禁止していましたが、今年11月に企業が開設できる「Google+ pages」を発表しました。今後はFacebookページやmixiページのように、企業による公式ページやキャンペーンページの運用が増えると予想されています。

Plusalyzerの利用方法は非常にシンプルです。Plusalyzerのトップページにある入力欄に、分析したいアカウントのプロフィールIDを入力するだけです。(Google+のプロフィールIDとは、ホーム画面URLの中に含まれる21桁前後の数字です。)Google+にログインする必要はありませんので、プロフィールIDさえわかれば、他人が運営するアカウントでも分析可能です。プロフィールIDを入力すると、そのアカウントのプロフィールページが自動生成され、友達とフォロワーの追跡が開始されます。友達とフォロワーの数に加え、ランキングの一覧が表示されます。

Google+では、会員によってサークルと呼ばれる交流リストに加えられた人を友達、ある会員の投稿をリアルタイムに閲覧することを希望した人をフォロワーと定義しています。SocialObjects社の説明によると、Google+の会員がどのサークルに加えられているかという膨大なデータを蓄積していて、アカウントのプロフィールIDを入力すると、その会員の友達とフォロワーの人数が確認できます。それらのデータの毎日の変化を追跡して、友達とフォロワーの比率や関連性の高い特徴を分析しランキングに反映させているようです。

第6回・Plusalyzer
ツール名 Plusalyzer(プラサライザー)
URL http://plus.buzzrank.de/
運営者 SocialObjects(ドイツ)
機能の概要 GoogleのSNS「Google+」のプロフィールIDを入力すると、友達とフォロワーの推移とランキングを表示するGoogle+専用の分析ツール。他の人のアカウントについても、プロフィールIDさえわかれば分析することができる。
特徴 FacebookやTwitter、ブログにおける評判を測定するツール「BuzzRank」を提供しているドイツのSocialObjects社がアルファ版としてリリース。今後、Googleからデータ取得用のAPIが公開されれば、さらに詳細な分析機能が追加される見込み。

現時点でPlusalyzerがアルファ版にとどまっているのは、より詳細なデータを入手できるAPIがGoogleからまだ提供されておらず、分析できる項目が限られているためです。今後、APIの提供開始に合わせて、個人アカウントの分析項目が豊富になることに加え、企業が運営するGoogle+ pagesの分析が行えるようになるでしょう。いずれは、FacebookのようにGoogleから公式の分析ツールがリリースされることも予想されます。その場合、アクセス全体を解析できるGoogle Analyticsと連携した機能が搭載されるのではないかと期待する専門家も少なくありません。

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 ◎初出:2011年11月14日
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2011/11/07

第5回・Facebook Insights for Websites

Facebook Insights for Websitesは、アメリカFacebookが提供する公式のアクセス解析ツールです。アクセス解析とはいっても、Google Analyticsのようにサイト全体のアクセス状況を対象にするわけではありません。解析するデータは、外部サイトに設置された「いいね!」や「シェア」ボタンのクリック回数や、外部サイトとFacebookアカウントまたはFacebookページ間の流出入です。いわば、自社サイトにおける「いいね!」ボタン設置による効果と、Facebook内におけるクチコミによる自社サイトへの誘導効果の測定に特化したツールです。

近年、Facebookの「いいね!」のようなソーシャルボタンを設置するサイトが急増しています。ソーシャルボタンとしては、Twitterの「ツイート」ボタンの他に、Google+の「+1」ボタン、mixiの「mixiチェック」、GREEの「ソーシャルフィードバック」などがあります。SEOツールの提供を手がけるアメリカBrightEdgeが世界のトップ1万サイトを対象に調査したところ、Facebookの「いいね!」ボタンを設置しているサイトは10.8%、「いいね!」ボタンやソーシャルグラフの一部を表示できる「いいね!」ボックスを設置しているサイトは6.1%に達していることがわかりました。

Facebook Insights for Websitesの利用手順はとても簡単です。Facebookにログインした状態でFacebook InsightsのURLを開くと、画面右上に「ウェブサイトのインサイト」というボタンが表示されます。ボタンをクリックして、「いいね!」ボタンを設置する自社サイトのドメイン名とリンク先を登録します。リンク先は個々のアカウントかFacebookページかを任意で選択できます。認証コードが表示されますので、そのコードをドメイン名を登録した自社サイトのトップページの<head>内に記述して、「インサイトを取得」ボタンをクリックするとすぐに解析結果が表示されます。

Facebook Insights for Websitesによって解析される主な数値は、自社サイトに設置された「いいね!」や「シェア」ボタンのクリック回数を示す「サイトへの反応」、登録したドメイン名を含むURLがFacebook内で投稿・表示された回数を示す「Facebook上の分布」と、それらのURLをクリックして自社サイトを訪問した回数を示す「外部サイトへの参照トラフィック」の3つです。「サイトへの反応」で自社サイトからFacebookへの誘導数、「Facebook上の分布」と「外部サイトへの参照トラフィック」でFacebookから自社サイトへの誘導数がわかります。

第5回・Facebook Insights for Websites
ツール名 Facebook Insights for Websites
URL https://www.facebook.com/insights/
運営者 Facebook(アメリカ)
機能の概要 Facebookが提供する公式のアクセス解析ツール。ドメイン名を登録した外部サイトに設置した「いいね!」や「シェア」ボタンがクリックされた回数や、Facebookから外部サイトへの誘導数などをリアルタイムで表示できる。
特徴 関連付けるアカウントは、個人のアカウントかFacebookページを選択可能。対象はFacebook利用者に限られるため、「いいね!」をクリックした人や外部サイトを訪問した人などの性別、年代、国などの匿名情報も提供される。

Facebook Insights for Websitesの最大の特徴は、解析の対象となるのがFacebookの会員に限定されるため、会員の登録情報に基づき、性別、年代、国、言語などの属性が匿名情報として提供される点です。自社サイトに設置した「いいね!」ボタンをクリックした人、Facebook内のクチコミに含まれるURLをクリックして自社サイトを訪問した人の数だけでなく、それらの人々の基本的な属性を把握できます。自社サイトとFacebookページの連携を強化したい企業にとって、Facebook Insights for Websitesは現状を把握するために欠かせないツールと言えるでしょう。

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 ◎初出:2011年11月7日
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2011/10/31

第4回・AppTraq

AppTraq(アップトラック)は、SNS上で動作するソーシャルアプリ専用のアクセス解析ツールです。mixi、GREE、モバゲーの国内SNSに加え、Facebookのソーシャルアプリのアクセス解析に対応しています。ソーシャルアプリとは、SNSでの人間関係(ソーシャルグラフ)を取り込んで友達間での情報共有やコミュニケーション機能を搭載したWebアプリケーションのことです。ソーシャルアプリのジャンルとしては、友達を招待して一緒にプレイできるソーシャルゲームなどがあり、一例としてはモバゲーの「怪盗ロワイヤル」やFacebookの「CityVille」などが有名です。

AppTraqを開発したユーザーローカルは、これまでに位置情報に特化したブログ向けアクセス解析ツール「なかのひと」や携帯アクセス解析サービス「うごくひと2」を無料で提供するなど、アクセス解析ツールで定評のある技術開発ベンチャー企業です。AppTraqは、過去に開発したアクセス解析ツールの技術をベースにして、2010年4月にリリースされました。無料ツールでありながら、豊富な分析機能と、月間5000万ページビュー以上の高トラフィックでもリアルタイム集計できるなど高性能を誇ります。

AppTraqを利用するには、AppTraqのサイトから利用者登録する必要があります。利用者登録の際に、アプリ名、アプリURL、アプリIDなどを登録します。AppTraqには、ソーシャルアプリへのアクセス数やユニークユーザー数などの基本的な解析機能のほか、年齢・性別・地域ごとに分析できる「セグメント分析機能」や競合アプリと比較ができる「ベンチマーク機能」、ユーザーの訪問回数をカウントする「ユーザーランキング機能」などが搭載されています。ユーザーの属性判断については、それぞれのSNSに登録されている会員情報に加え、ユーザーローカルが独自に保有する属性判定エンジンが導入されています。

AppTraqは、友達を招待することでユーザーが増殖していくソーシャルゲームの特徴であるバイラル効果も測定できます。他のユーザーの招待経由でアプリを登録した人の数や割合がリアルタイムでわかります。また、ソーシャルゲームでは基本利用料は無料で、アイテムを有料販売するビジネスモデルが一般的に採用されていますが、そのアイテム課金による売上分析もできます。いずれの分析結果も管理画面でグラフ表示できるほか、分析結果サマリーをCSV形式でダウンロードすることも可能です。

第4回・AppTraq
ツール名 AppTraq
URL http://apptraq.com/
運営者 ユーザーローカル(日本)
機能の概要 アクセス解析ツールで定評のあるユーザーローカル社が開発した、ソーシャルアプリに特化したアクセス解析ツール。基本的な解析機能のほか、年齢・性別・地域ごとの分析や競合アプリの登録ユーザ数比較などが可能。
特徴 mixi、GREE、モバゲーの国内SNSに加え、Facebookのソーシャルアプリにも対応。月間5000万ページビュー以上の高トラフィックでもリアルタイム集計を行えるなど、高性能の解析機能が無料で利用できる。

エンターブレインが発表した調査結果によると、2010年の国内ソーシャルゲーム市場規模は、前年比約4.4倍の1120億円規模に急成長しました。ソーシャルゲームを除いたオンラインゲーム市場規模はほぼ横ばいだったため、いかにソーシャルゲームの成長力が高いかがわかります。2010年にはオンラインゲーム市場全体のほぼ3割を占めるようになりましたが、2011年以降、そのシェアがさらに拡大することは確実です。ソーシャルアプリは、ユーザー属性に最適化した広告を配信できるプラットフォームとしても注目されており、今後大きな市場に成長すると予想されています。

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 ◎初出:2011年10月31日
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2011/10/24

第3回・Klout

Kloutは、アメリカのKlout社が2008年から公開しているTwitterなどのソーシャルメディア影響度測定ツールです。アカウント別の影響度を、フォロワー数だけではなく、つながりを持った人との関係性や影響力を総合的に評価して、0から100までの数値で「Kloutスコア」として算出します。当初はTwitterの影響度だけを測定するツールでしたが、現在では、FacebookやLinkedIn、Foursquareのアカウントを関連付けることで、これらのソーシャルメディアの影響も加味したスコアを算出できるようになっています。今後、さらに対応するソーシャルメディアが追加される見込みです。

Kloutスコアは、35種類以上のパラメーターから計算されています。計算式は非公開ですが、パラメーター項目はすべて公開されています。Kloutスコアは、フォローやレスをした相手がどれだけの影響力を持っているかを示す「Network Influence」、投稿されたコンテンツにどのような反応が期待できるかを過去のデータから類推する「Amplification Probability」、投稿されたコンテンツの影響がどこまで到達するかを表す「True Reach」の3つの要素から構成されます。Klout社によると、Kloutスコアの平均値は20前後であり、高くなればなるほど、スコアを上げることが難しくなるそうです。

KloutはWebアプリケーションなので、ソフトウェアをインストールする必要もなくブラウザから利用できます。ただし、Twitterにログインしてデータを入手しますので、Twitterのアカウントを持っていることが条件になります。最初にKloutのWebサイトにアクセスした際に、Twitterアカウントへのログインが求められ、Twitterから情報を入手するアプリの利用承認を行う必要があります。Twitterのアカウント認証が完了すると、自分のアカウントのKloutスコアが表示されます。競合他社などのアカウント名を入力すると、他社のKloutスコアを表示、分析できるようになります。

Kloutスコアは毎日更新されますので、数値の推移を自社アカウント運営の効果指標の一つとする活用方法が考えれます。また、ダッシュボードのメニュー「Friends」を選択すると、TwitterのフォロワーやFacebookの友達として登録されている人のKloutスコアを高い順に表示してくれます。これを見ると、誰に投稿やリツイートしてもらうとクチコミ効果が大きいのかがわかります。アメリカでは、Palms HotelのようにKloutスコアの高い顧客だけをクローズドな会員組織に招待し、特別な料金やプランを提供してTwitterでのクチコミ効果を期待する企業も登場しています。

第3回・Klout
ツール名 Klout
URL http://www.klout.com/
運営者 Klout(アメリカ)
機能の概要 Twitterの影響度を0から100までの数値で「Kloutスコア」として算出してくれるツール。Twitterアカウントがあれば誰でも無料で利用できる。アカウント名を入力すると、競合他社のKloutスコアも確認できる。
特徴 フォロワー数だけではなく、つながりを持った人との関係性や影響力を総合的に評価してKloutスコアが算出される。FacebookやLinkedInのアカウントを関連付けることで、これらのソーシャルメディアの影響も加味したスコアを算出できる。

分析したいTwitterアカウントにFacebookやLinkedInを関連付けると、Kloutスコアは変動します。しかしながら、変動幅=追加したソーシャルメディアの影響度とは限らない点に注意が必要です。ほとんどのやりとりが公開されるTwitterとは異なり、FacebookやLinkedInではKloutスコア算出のために参照できる公開データは限定されるため、これらのソーシャルメディアについての影響度は参考程度に見ておくべきでしょう。その一方で、Twitter以外の影響度測定のためにKloutが独自のデータを収集する動きもあり、将来はTwitter並に精度の高いスコアを算出できるようになることが期待されています。

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 ◎初出:2011年10月24日
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