第9回・T-rexa
T-rexa(トレクサ)は、位置情報共有サービスのチェックイン情報を横断的に集計できる「ソーシャル位置情報アクティビティ解析サービス」です。foursquareやロケタッチなどの位置情報共有サービスから提供されるデータに基づき、店舗や施設など特定の場所や地域について、生活者がどのような情報を発信しているかを分析できます。T-rexaを開発したナイトレイによると、現在13の主要な位置情報共有サービスに対応しており、利用者のシェアなども把握が可能です。現在、ベータ版として一般に無償公開されています。
位置情報共有サービスの普及により、現在自分がどの施設や店舗にいるかという情報を共有する「チェックイン」の回数が急増しています。アメリカで人気の高いfoursquareは、2011年9月には全世界における累計チェックイン回数が10億回を超えました。国内でもライブドアがロケタッチにおいて、店舗へのタッチ(チェックイン)履歴をもとに、店舗のオーナーが常連客候補にクーポンを発行できるツール「ロケタッチオーナーズ」の提供を開始するなど、チェックインに関連した新しいサービスが次々登場しています。
T-rexaのWebサイトから、誰でも解析結果を検索することができます。トップページ上部にある検索窓に住所や店舗名を入力すると、チェックインの多い上位5人のユーザやチェックインと同時に投稿されたコメントを閲覧できます。また、発生頻度の高いキーワード、日付別チェックイン回数、曜日別チェックイン回数などのグラフが表示されます。トップページでは、ストリーム形式のリアルタイムチェックイン情報や、統計として前月1ヶ月間でチェックイン回数が多かった場所上位20などが表示されます。11月にもっともチェックイン回数が多かった場所は、新宿駅の2783回でした。
T-rexaは、地名や施設名を柔軟に指定できるので、解析対象を周辺地域に拡大できるのが特徴です。たとえば、「新宿駅」で検索すると、累計のチェックイン回数は8747回ですが、「新宿」で検索すると、解析対象のチェックイン回数は38145回に拡大されます。検索結果ページに表示される「チェックインの多いプレイス上位20」や「発生頻度の高いワード上位20」を見ると、やはり駅や駅周辺の施設でのチェックインが多いことがわかりますが、地域を拡大して比較してみると、生活者がその街をどんな目的で訪れ、最寄り駅をどのように使っているのかが見えてきます。
| ツール名 | T-rexa(トレクサ) |
| URL | http://t-rexa.com/ |
| 運営者 | ナイトレイ(日本) |
| 機能の概要 | foursquareやロケタッチなど位置情報共有サービスのチェックイン情報を横断的に集計できるソーシャル位置情報アクティビティ解析サービス。どのサービスでどのような情報活動が発生しているかを表示できる。ベータ版として一般に無償公開。 |
| 特徴 | 地名や店舗名などで検索すると、チェックインした回数が多いユーザーや、発生頻度の高いワード、チェックイン数の日別推移グラフなどが表示される。店舗のキャンペーンの効果測定やソーシャルマーケティングに活用可能。 |
T-rexaが集計できるチェックイン情報は、ベータ版公開時の2011年9月時点で月間約40万件ですが、ナイトレイでは、今後情報収集能力を向上させ、国内では月間150万件、北米やアジア、中国でも月間1000万件の獲得を目標に掲げています。また、企業が運営店舗のキャンペーン効果を測定などに活用しやすくするため、機能を拡張した有料サービスの提供を計画しています。「過去24時間に検索されたキーワード上位20」の検索回数を見ると、まだそれほど多くの人に利用されているとはいえませんが、今後ニーズが高まるにつれて利用も増えると見込まれています。
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◎初出:2011年12月5日
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