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2011/08/29

第8回・東アジア(韓国、台湾)

一般的に東アジアには、日本のほか、中国、韓国、台湾、北朝鮮、モンゴルの計6ヶ国が分類されます。中国についてはすでに単独で取り上げており、北朝鮮・モンゴルについては公式統計が乏しいことから、今回は特に韓国と台湾の2ヶ国に焦点をあてます。インターネット利用者の人口普及率は、韓国80.9%、台湾70.0%と高水準に達しています。両国に共通する特徴は、SNS利用者の比率が非常に高い点です。comScoreのデータによると、2011年3月におけるインターネット利用者に対するSNS普及率(リーチ)は、韓国で90%を超えており、台湾でも90%弱です。ちなみに、日本は約55%でした。(ただし、comScoreのデータには携帯端末からのアクセスは含まれていません。)

韓国は、もっともブロードバンド環境が整った国として知られています。アメリカCisco Systemsが毎年実施している調査によると、韓国は通信速度や普及率などブロードバンド環境のランキングで2年連続首位となりました。Facebookの利用者数は2011年6月現在、約370万人にとどまっていますが、これは地元企業が運営するSNS「Cyworld」が圧倒的なシェアを早くから確保しているためです。Twitterの利用者数は過去1年間で2倍以上に増加しており、今後はFacebookの利用者数も増えると予想されています。2010年の消費者向け電子商取引市場規模は約25兆2000億ウォン(約1兆7600億円)に達し、初めて百貨店やスーパーの売上を上回りました。今年に入ってからも順調に成長を続け、4四半期連続で20%台の成長率を記録しています。

韓国市場では、大手ネット企業NHN Corporation、Daum Communications、SK Groupの3社が運営するポータルサイトやSNSが上位を寡占しています。NHN Corporationはポータルサイト「NAVER」や日本にも上陸しているオンラインゲーム「Hangame」、Daum Communicationsはポータルサイト「Daum」やブログサービス「Tistory」、SK Groupは人気SNS「Cyworld」やポータルサイト「NATE」を運営しています。ECサイトとしては、eBayの傘下に入ったショッピングモール「Gmarket」の人気が高く、その他には「11st.co.kr」や「Naver.com Shopping」などが有名です。

台湾はFacebookの浸透率が高い点が大きな特徴です。台湾のFacebook利用者数は、2011年6月時点で人口の約43%にあたる990万人に達しています。台湾資策會MICによると、2010年の消費者向け電子商取引市場規模は、前年比2割以上増加して3580億台湾ドル(約9500億円)に達しています。内訳を見ると、消費者向け電子商取引全体の約43%にあたる1530億台湾ドル(約4050億円)はオークションなどC2Cが占めており、この点は中国と事情が似ているといえます。日本企業の進出も目立ち、ユニクロ、セブンイレブン、楽天などが台湾でECサイトを運営して高い人気を得ています。

第8回・東アジア(韓国、台湾)
国数・地域内人口 2ヶ国、約7180万人(2011年)
インターネット利用者数 約5560万人(2010年6月~2011年3月)
人口普及率 77.4%
ブロードバンド大国・韓国 韓国は、一般家庭におけるブロードバンド回線速度が世界で最も速いことで知られる。インターネット利用者の人口普及率は80%を突破。消費者向け電子商取引市場も順調に拡大し、4四半期連続で20%台の成長率を記録している。
台湾でFacebook浸透 台湾ではFacebookが急速に普及し、2011年6月時点の利用者数は人口の約43%にあたる990万人に達している。2010年の消費者向け電子商取引市場規模は、前年比2割以上増えて3580億台湾ドル(約9500億円)に拡大した。
主なネット関連企業 韓国でFacebook浸透率が低いのは、地元企業が運営するSNS「Naver」や「Cyworld」などの人気が高いため。ECサイトでは、eBayの傘下に入った「Gmarket」や、「11st.co.kr」、「Naver.com Shopping」などが有名。台湾では、ショッピングモールの「PChome Store」、台湾版Amazonとも呼ばれる「博客来」などのシェアが高い。また、ユニクロをはじめ、楽天市場など日本企業の進出も目立つ。

台湾では、Facebook以外にも地元企業が運営するSNSが高い人気を誇っています。台湾のYahoo!が運営する「無名小站」は、1年ほど前までは台湾でもっとも利用者数の多いSNSでした。写真の共有機能が充実しているSNS「PIXNET」も4割近いリーチを持っています。ECサイトとしては、台湾最大のネット企業PChome Onlineが運営するショッピングモール「PChome Store」がもっとも利用されています。「博客来」は1996年にオンライン書店としてスタートした老舗で、現在では音楽、ファッション、食料品、家電など幅広い製品を扱っており、台湾版Amazonとも形容されています。

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 ◎初出:2011年8月29日
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