第9回・アクティビティストリーム
アクティビティストリームとは、SNSなどネット上のコミュニティにおいて、友人や自分自身が行った活動内容を時系列に表示する技術のことです。誰と誰が新たに友人になったかや、友人がどんな日記を投稿したかなど、ネットで自分と繋がっている人たちの行動履歴をほぼリアルタイムで追跡できるのが特徴です。Gartnerが毎年発表しているテクノロジーの成熟度を示すハイプ・サイクル最新版によると、アクティビティストリームはタブレットPCやクラウドコンピューティングなどと共に、「黎明期」の次のステージにあたる「過度に期待されるピーク期」に分類されています。
アクティビティストリームの導入例としては、FacebookのニュースフィードやTwitterのタイムラインなどがあげられます。最新情報が時系列で表示される即時性に加えて、行動が知りたい人だけの情報をお互いで共有できるソーシャル性により、SNSでの標準的な情報共有手段になりつつあります。アクティビティストリームは、友人の投稿や評価が行動と同時に反映されるため、クチコミ効果が高いことが様々な調査で実証されています。Facebookが力を入れているソーシャル広告も、従来のネット広告にアクティビティストリーム機能を連動させたものと表現できるでしょう。
ここ数年、SNS機能を外部のサイトでも利用できるようにするAPIを公開する企業が増えています。2008年12月にFacebookが「Facebook Connect」を公開したのに続き、Googleも2009年3月に「Google Friend Connect」を公開しています。これらのAPIを使うことにより、FacebookやGoogleが提供しているソーシャルな機能を自社のサイトやブログに簡単に付け加えることが可能です。たとえばFacebook Connectの場合、Facebookに登録されているプロフィールのみならず、友人間の繋がりを示すソーシャルグラフも自社サイトで活用できるようになります。
| テクノロジー名 | アクティビティストリーム |
| 技術の概要 | SNSなどにおいて、友人や自分自身が行った活動内容を時系列に表示する技術。Facebookのニュースフィードなどが有名。 |
| 普及状況 | すでにFacebookのニュースフィードやTwitterのタイムラインなどで導入されている。ここ数年、アクティビティストリームを含むSNSの機能を簡単にに導入できるAPIを提供する企業が増えている。 |
| 考えられる影響 | クチコミ効果が高いアクティビティストリームを活用したソーシャル広告が注目されている。FacebookやGoogleなどが提供するAPIを導入して自社サイトをソーシャル化する動きが進むと予想される。 |
APIを提供するFacebookやGoogleにとっては、友人間で共有できる活動内容がAPI導入サイトまで拡大するため、アクティビティストリームの利用価値を高めて会員間のコミュニケーションをより活発化させることができます。一方、API導入サイトでは、自社サイト内に高度なソーシャル機能を簡単に設置できるうえに、FacebookやGoogleに登録されているプロフィール情報を共有できるため、新規の会員登録手続きを簡素化できるという大きなメリットがあります。今後、アクティビティストリーム技術の普及により、Webサイトのソーシャル化が加速することが予想されます。
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◎初出:2011年3月14日
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