第8回・Google TV
Google TVとは、アメリカGoogleが2010年5月に発表したAndroidベースのオープンなプラットフォームのことです。テレビの機能をそのまま活かしつつ、Webの便利なところを付け加えるというアプローチでテレビとWebの融合を目指すものです。技術の核となるソフトウェア部分は、2011年秋にオープンソースとして公開される予定です。テレビとセットトップボックスの接続部のプロトコルもオープン化される見込みです。アメリカでは、Google TVを組み込んだテレビやBlu-rayプレイヤー、セットトップボックスなどがすでに発売されています。現時点で日本での発売は未定です。
Google TVは、Ethernetまたは無線LANでインターネットに接続して利用します。開始画面は通常のテレビ画面とほとんど同じですが、画面の上部に表示されるサーチバーから、テレビ番組の情報や関連するWebコンテンツを検索できます。ピクチャー・イン・ピクチャーと呼ばれる機能で放映中のテレビ番組を小さい画面で表示しながら、インターネットを使った検索はもちろん、YouTubeやTwitterなどのWebコンテンツを同時に利用できる仕組みになっています。WebブラウザのChromeやFlash Playerが搭載されているため、基本的にほぼすべてのWebコンテンツが閲覧できます。
アメリカでは、インターネット経由でダウンロードした動画コンテンツをテレビの大画面で鑑賞したいというニーズが強く、過去にも様々なインターネットテレビが発売されてきました。Appleも、iTunesストアから映画やテレビ番組をダウンロードしてテレビで視聴できる「Apple TV」を2007年に発売しています。Google TVが従来のインターネットテレビと決定的に異なるのは、OSとしてAndroidが採用されていて、スマートフォンと同様にAndroidアプリを動かせるという点です。また、Bluetoothを経由してスマートフォンをテレビのリモコンのように操作することも可能です。
| テクノロジー名 | Google TV |
| 技術の概要 | Googleが2010年5月に発表した、テレビとWebの融合を実現するAndroidベースのプラットフォーム。2011年秋にオープンソース化の予定。 |
| 普及状況 | アメリカでは、テレビやBlu-rayプレイヤー、セットトップボックスがすでに発売されている。Amazon、Twitterなど10社以上がGoogle TV向けにサービスやコンテンツを提供することを表明している。 |
| 考えられる影響 | Androidアプリが動作する点が従来のインターネットテレビと大きく異なるため、新しいタイプの端末として普及する可能性も。テレビの大画面を活かしたインターネット広告の進化も期待される。 |
Googleは2010年10月、最初の製品発売に合わせてGoogle TVの機能を紹介する特設サイトを開設しました。Amazon、Twitter、CNN、NBCなど合計10社以上がGoogle TV向けにサービスやコンテンツを提供することが明らかになっています。今後Google TV向けに最適化されたAndroidアプリが充実することが予想されますので、これまでのインターネットテレビとは違った用途で急速に普及する可能性もあります。従来のディスプレイ広告に加え、Google TV向けアプリに配信される大画面の特徴を活かした新しいタイプのインターネット広告が登場すると期待されています。
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◎初出:2011年3月7日
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