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2011/02/07

第4回・jQuery Mobile

jQuery Mobileとは、オープンソースソフトウェアとして誰でも自由に利用できるJavaScriptのライブラリ「jQuery」のモバイル版のことです。jQueryは、「Write Less, Do More(よりシンプルなコードでより多くの処理を)」というコンセプトで開発され、2006年1月に最初のバージョンが公開されました。2008年にはMicrosoftとNokiaがjQueryを自社製品にも採用するなど、JavaScriptのフレームワークとしてスタンダードになりつつあります。2010年10月にモバイル版であるjQuery Mobileのαバージョンがリリースされました。正式リリースは2011年2月頃になる見込みです。

Web2.0以降、AjaxなどJavaScriptを使ってインタラクティブな処理を行うWebが増えています。しかし、ブラウザによってJavaScriptの解釈がまちまちなので、Webアプリの開発やJavaScriptを組み込んだWebの制作には、ブラウザによって動作が異なるクロスブラウザ問題を避けるためにjQueryのようなライブラリの利用が欠かせません。jQuery Mobileは、jQueryの技術をiOSやAndroidなど主要なスマートフォンやタブレットPCのプラットフォームに対応させたもので、近い将来、モバイル用Webアプリのフレームワークの本命になる可能性が高いと期待されています。

jQuery Mobileは、本来はJavaScriptを記述するためのライブラリですが、HTML5とCSS3を操作する機能も充実しているため、JavaScriptが組み込まれたWebのレイアウトやユーザインターフェイスを柔軟にデザインできるのも大きな特徴です。つまり、jQuery Mobileを使えば、OSや搭載ブラウザが異なる機種でも同じように動作するスマートフォン用Webサイトを簡単に制作することが可能になります。jQuery Mobileは、JavaScriptを扱うプログラマのみならず、WebデザイナーやWeb制作者にとっても便利なツールになることは間違いないでしょう。

第4回・jQuery Mobile
テクノロジー名 jQuery Mobile(ジェイクエリー・モバイル)
技術の概要 JavaScriptのライブラリとして広く使われている「jQuery」のモバイル版。OSや機種に依存しないスマートフォン用のWebサイトを簡単に制作できる。
普及状況 αバージョンが2010年10月に公開、正式リリースは2011年2月頃になる見込み。jQueryの実績から、正式リリース後はモバイル用Webアプリのフレームワークの本命になる可能性が高いと期待されている。
考えられる影響 jQuery Mobileを使うことで、OSやブラウザが異なる機種でも動作するスマートフォン用サイトを制作できる。スマートフォンでもWebアプリをブラウザ上で動作させるという利用方法が普及する可能性がある。

PC向けJavaScriptライブラリとしては、Prototype.jsやMooToolsなども有名ですが、jQueryが大きなシェアを握っているのが現状です。そのjQueryのモバイル版であるjQuery Mobileは、正式リリース前から高い注目を集めています。スマートフォン用のWebサイト制作にどのくらい使われるようになるかは未知数ですが、オープンソースだけに正式リリース後は急速に普及することが予想されます。主要なスマートフォンの機種でブラウザを使ってWebアプリを利用できるサービスが増えてくれば、スマートフォンにおけるWeb利用形態に大きな影響を与える可能性もあります。

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 ◎初出:2011年2月7日
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