第1回・Android
今回より「Web関連の最新テクノロジー・2011年版」(全10回)の連載を開始いたします。今年注目されそうなテクノロジーを毎回1つ取り上げて、簡単な仕組みや普及状況など最新の動きと、それぞれのテクノロジーがインターネット利用者に与える影響を整理します。
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Androidとは、Googleなどが中心になって設立された業界団体・Open Handset Alliance(OHA)が発表したLinuxベースの携帯情報端末向けソフトウェアプラットフォームです。Googleが2005年に買収したモバイルソフトウェア開発会社の名前であるAndroidが、そのままプラットフォーム名として採用されました。Androidの最大の特徴は、オープンソースとして無償で利用できることです。2008年10月にソースコードが公開されて以来、Androidは数多くのスマートフォンに搭載されています。
Androidが搭載されたスマートフォンは、世界で急速にシェアを拡大しています。IDCが発表した2010年における世界スマートフォンのOS別市場シェア予測によると、Androidはすでに16.3%とSymbian、BlackBerryに次いで第3位にまで勢力を拡大していますが、2014年のシェアは24.6%とSymbianに次ぐ第2位になると見込まれています。Android搭載端末の普及により、Android端末で動作するアプリを販売するサイト「Android Market」も急成長していて、現在スマートフォン向けアプリの販売で圧倒的シェアを握るAppleの「App Store」に近い将来肉薄することも予想されます。
Androidは携帯端末の高性能化に伴い、頻繁にバージョンアップが行われています。2010年12月には、最新バージョンAndroid2.3がリリースされました。さらに、タブレットPCを想定したハイエンド仕様の次世代バージョンAndroid3.0のプレビュー版のデモが、2011年1月にアメリカで開催された世界最大の家電見本市CES 2011で公開されました。バージョンが新しくなるごとにハード側に要求されるスペックが高くなり、現時点ではAndroid2.3が搭載されているスマートフォンの機種も限られていますが、今後時間の経過とともに、スマートフォンでも2.3系から3.0系に移行していく見込みです。
| テクノロジー名 | Android |
| 技術の概要 | Googleなどが中心になって設立された業界団体が公開しているLinuxベースの携帯情報端末向けソフトウェアプラットフォーム |
| 普及状況 | 2008年10月にソースコードが公開されて以来、Androidは数多くのスマートフォンに搭載されていて、2010年の世界スマートフォンのOS別市場シェアで16.3%を占めている。2014年にはシェアが24.6%まで拡大する見込み。 |
| 考えられる影響 | 2011年1月には、タブレットPCを想定したハイエンド仕様の次世代バージョン3.0のプレビュー版を発表。Googleが中心になって推進している「Google TV」やカーナビ、情報家電など組み込み機器向けにも今後普及することが予想される。 |
もともとモバイル端末向けに開発されたAndroidですが、Googleが中心になって推進している「Google TV」にはOSとしてAndroidが搭載されています。また、テレビ用のセットトップボックス、カーナビ、情報家電など組み込み機器向けにも拡大していこうという動きがあり、2009年3月には日本でも普及団体「Open Embedded Software Foundation(OESF)」が発足しています。Androidが搭載された端末ではアプリが動作することから、今後はAndroidが搭載されたあらゆる電化製品がパソコンに近い機能を持った情報端末に進化する可能性を秘めているといえます。
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◎初出:2011年1月17日
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