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2010/08/02

第5回・W3C Link Checker

「W3C Link Checker」とは、W3C(World Wide Web Consortium)が公式サイト上で提供しているリンク切れチェックツールです。W3Cは、アメリカやフランス、日本など世界各地に活動拠点を持つWeb技術の標準化団体で、過去にはHTMLやCSS、XMLなど数多くの規格を標準化してきました。現在、W3Cでは新しいHTMLの仕様「HTML5」の策定作業を進めていて、2012年3月頃に正式勧告となる見込みです。HTML5については、一部の機能がすでにFirefoxやGoogle Chromeなどのブラウザの最新版に実装されつつあります。

Webサイトは、リニューアルの際にサイト内のディレクトリ構造が変更されるケースも少なくありません。そうなると内部リンクをすべて新しいURLへ張り替えることになりますが、古いURLへのリンクが残って「リンク切れ」になっていないかどうかをチェックする作業が必要になります。また、内部リンクの変更はなくても、時間の経過とともに、外部へのリンクがサイトの移転や閉鎖などでリンク切れになることもあり、これらを定期的にチェックするには大きな手間がかかります。その作業を効率化してくれるのが、リンク切れチェックツールです。

W3C Link Checkerは、調べたいサイトのURLを指定すると、そのHTMLのソースに記述されたリンク形式が正しいかどうか、リンク先のURLが有効であるかどうかをチェックしてくれます。リンク切れや不適切なリンク形式が見つかると、たとえば「404 Not Found」のようなHTTPエラーコードと修正方法などを簡潔にまとめたレポートが英語で表示されます。オプションとして「Check linked documents recursively」にチェックを入れると、そのURLからリンクされている同じサイト内のすべてのページを巡回してチェックしてくれます。

W3C Link Checkerは、特に会員登録などの手続きは必要なく、調べたいサイトのURLを入力するだけで利用できます。ただし、チェック先サイトのサーバに負荷をかけないという配慮から、1つのリンクをチェックするのに1秒程度の間隔を置く設定になっているため、コンテンツの多いサイトでトップページから全ページチェックをかけると終了するまで時間がかかってしまいますので注意が必要です。なお、W3C Link Checkerはオンラインで利用するツールですが、Perlで書かれたプログラムも公開されていて、W3Cのサイトからダウンロードしてローカル環境で利用することも可能です。

第5回・W3C Link Checker
ツール名 W3C Link Checker
URL http://validator.w3.org/checklink/
運営者 W3C(World Wide Web Consortium)
機能の概要 調べたいサイトのURLを指定すると、HTMLのソースに記述されたリンク形式が正しいかどうか、リンク先が有効であるかどうかをチェックしてくれるツール。トップページからすべてのリンクをたどってサイト全体のページをチェックするオプションも。
特徴 Perlで書かれたプログラムも公開されていて、W3Cのサイトからダウンロードしてローカル環境でも利用できる。W3Cが公開している「W3C Markup Validation Service」など他のツールを使えば、公開前のHTMLやCSSの構文エラーもチェックできる。

W3Cのサイトでは、W3C Link Checker以外にもWebサイト運営に役立つツールがいくつか公開されています。「W3C Markup Validation Service」は、同様にURLを指定すると、そのページのHTMLソースを読み取って、HTMLの構文エラーをチェックしてくれるツールです。「Validate by File Upload」からHTMLファイルをアップロードすると、公開前のHTMLファイルでもチェックできます。HTMLの構文エラーがあると、特定のブラウザでは正しく表示されないなどユーザビリティが低下する可能性があるほか、サーチエンジンからの評価も低くなりSEO的にも不利と言われています。

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 ◎初出:2010年8月2日
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