第4回・MyJVNバージョンチェッカ
「MyJVN(マイジェイブイエヌ)バージョンチェッカ」は、パソコンにインストールして使っているインターネット関連のソフトウェアが最新版であるかどうかを確認できるツールです。情報処理推進機構(IPA)のWebサイトで公開されています。MyJVNバージョンチェッカは、OSはWindows XPとVista、ブラウザはInternet Explorer 6以上、Firefox 3に対応しているJavaアプリケーションで、動作にはJava実行環境(JRE)のバージョン5.0以上がインストールされている必要があります。利用にあたり、個人情報の入力や会員登録は必要ありません。
IPAがMyJVNバージョンチェッカを開発した背景には、ガンブラーに代表されるWebサイト改ざんの攻撃による被害件数が昨年に急増したことがあります。この種の攻撃には、よく使われているソフトウェア製品の古いバージョンに残る脆弱性を悪用しているものが多く、最新版に更新することで攻撃を受ける可能性が低くなるとされています。しかしながら、IPAが実施した情報セキュリティの脅威に対する意識調査によると、「更新方法が分からない」や「手間がかかる」などの理由でバージョンアップがあまり行われていない実態が明らかになっています。
MyJVNバージョンチェッカを利用する方法は簡単です。IPAのWebサイトから「バージョンチェッカの起動」のリンクをクリックすると、自動的にJavaアプリケーションが起動してます。対象となるソフトウェア製品を選択した後に「実行」ボタンを押すと、すぐに結果が同じ画面に表示されます。チェック結果欄に「×最新のバージョンではありません」と表示された場合は、「チェック結果詳細」にIPAが確認している最新バージョンとバージョンアップの方法を解説したページへのリンクが表示され、すぐにバージョンアップの操作が行える仕組みです。
MyJVNバージョンチェッカでバージョンが確認できるソフトウェア製品は、JRE(Java実行環境)、Adobe Flash Player、Adobe Reader、Mozilla Firefox、Mozilla Thunderbird、QuickTime、Lunascapeの合計8種類です。今後、対象となるソフトウェア製品が追加される可能性もあります。なお、「最新バージョン」とはIPAが最新であると確認できたバージョンのことで、ベンダーのサイトからダウンロードできる最新バージョンと異なる場合があります。そのあたりの情報も、各ソフトウェア製品の「チェック結果詳細」に記載されています。
| ツール名 | MyJVNバージョンチェッカ |
| URL | http://jvndb.jvn.jp/apis/myjvn/ |
| 運営者 | 情報処理推進機構(IPA) |
| 機能の概要 | パソコンにインストールして使っているインターネット関連のソフトウェアが最新版であるかどうかを確認できるJavaアプリケーション。JRE(Java実行環境)、Adobe Flash Player、QuickTimeなど8種類のソフトウェア製品に対応。 |
| 特徴 | インストールされているソフトウェア製品が最新版でなかった場合は、チェック結果画面からバージョンアップの方法を解説したベンダーのページへのリンクが表示され、すぐにバージョンアップ操作を行える。 |
IPAでは、MyJVNと称するフレームワークのもとで、今回紹介したバージョンチェッカの他にも、脆弱性対策情報データベース「JVN iPedia」に登録されている情報を検索できる「脆弱性対策情報収集ツール」や、USBメモリ自動実行機能の無効化などパソコンのセキュリティ設定を確認できる「セキュリティ設定チェッカ」をWebサイトで提供しています。Webサイト管理者のパソコンやWebサーバに対する攻撃はますます巧妙化してきていますので、これらのツールや情報源を有効に活用して、利用者が安心してアクセスできるWebサイトの運営に万全を期したいものです。
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◎初出:2010年7月26日
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