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2010/05/31

第8回・オンラインゲーム市場

PC向けのオンラインゲーム市場については、日本オンラインゲーム協会(JOGA)が毎年詳細な市場調査を行い、その結果を公表しています。それによると、2008年のPC向けオンラインゲーム市場規模は1239億4000万円でした。内訳は、運営サービスが922億7000万円、パッケージ売上が316億7000万円となっています。野村総合研究所では、2014年度のPCおよびゲーム機向けのオンラインゲーム市場規模を1580億円と予測しています。一方、携帯電話向けのオンラインゲームについては、モバイルコンテンツフォーラムの調査で2008年の市場規模は約869億円と推計されています。

オンラインゲームといえば、PC向けと携帯電話向けに大きく2つに分類されていましたが、最近になって「ソーシャルゲーム」という新しいジャンルが誕生しています。ソーシャルゲームとは、SNSの会員が友達と一緒に遊ぶ簡単なオンラインゲームのことです。アメリカでは、Facebookアプリ「FarmVille」が火付け役となり、ソーシャルゲームは一躍、注目キーワードになりつつあります。ソーシャルゲームはSNSのコンテンツの一種でオンラインゲームではない、という意見もありますが、仮想アイテムの販売を主な収入源にしている点では、従来のオンラインゲームとビジネスモデルは共通しています。

ソーシャルゲームの情報サイトInside Social Gamesによると、アメリカにおける2009年のソーシャルゲーム市場規模は4億9000万ドルでしたが、2010年には8億3500万ドル(約752億円)に急成長する見込みです。アメリカの投資銀行ThinkEquityは、アメリカのソーシャルゲーム市場規模は2012年に20億ドル(約1800億円)に拡大すると予測しています。モバゲータウンを運営するディー・エヌ・エーでは、2010年の日本の携帯電話向けソーシャルゲーム市場が1000億円に達すると見込んでいます。モバゲータウンの「怪盗ロワイヤル」は携帯電話向けソーシャルゲームとして有名です。

アメリカの調査会社Niko Partnersのレポートによると、中国のオンラインゲーム市場全体の規模は2010年に45億ドル(約4050億円)、2014年には92億ドル(約8280億円)まで拡大する見込みです。中国市場では携帯電話向けも今後急成長すると予測されていて、iResearchによると2009年に24億元(約324億円)だった市場規模は、2012年には132億元(約1780億円)と5倍以上なるとしています。これらの予想にソーシャルゲームが含まれるのかどうかは不明です。ちなみに、2010年4月には2回目の開催となるChina Social Game Summitが北京で開催されていて、今後、ソーシャルゲームの分野でも中国の躍進が予想されます。

第8回・オンラインゲーム市場
2010年予測 それ以降の予測 ソース(発表時期)
日本
(PC+ゲーム機)
1210億円 2014年度に1580億円 野村総合研究所
(2009年12月)
世界
(モバイル)
56億ドル
(約5040億円)
2014年に114億ドル
(約1兆260億円)
Gartner
(2010年5月)
アメリカ(ソーシャルゲーム) 8億3500万ドル
(約752億円)
2012年に20億ドル
(約1800億円)
Inside Social Games
およびThinkEquity
中国
(PC+モバイル)
45億ドル
(約4050億円)
2014年に92億ドル
(約8280億円)
Niko Partners
(2010年3月)
中国
(モバイル)
24億元(2009年)
(約324億円)
2012年に132億元
(約1780億円)
iResearch
(2009年6月)
韓国
(PC+モバイル)
4兆1421億ウォン
(約3310億円)
韓国コンテンツ振興院
(2010年1月)

一方、オンラインゲームがもっとも盛んとされる韓国の市場規模も順調に拡大しています。韓国コンテンツ振興院によると、2010年の韓国オンラインゲーム市場規模は4兆1421億ウォン(約3310億円)と、前年比で21.2%増加すると予想されています。国内市場規模の金額だけみるとすでに中国に抜かれてしまっていますが、韓国のオンラインゲームは海外企業にライセンスされるなど、2010年には18億7000万ドル(約1680億円)が輸出される見込みで、韓国にとっては外貨を稼げる大きな産業になっています。

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 ◎初出:2010年5月31日
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