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2010/03/01

第6回・リファラー

リファラーとは、現在開いているページを基準にして、一つ前のページのURL情報を指します。日本語では「参照元」と表現されることもあります。ブラウザがWebサーバに対してURLのリクエストを送る際には、HTTPリクエストヘッダも一緒に送る仕組みになっていますが、この中に含まれる「HTTP_REFERER」と呼ばれる環境変数がリファラーです。Webページのハイパーリンクをクリックした場合や、入力フォームからCGIなどのプログラムにデータを送信した場合などは、ブラウザに記録されている一つ前のページのURLがHTTP_REFERERとして自動的にWebサーバに送信されます。(ちなみに、HTTP_REFERERは本来ならREFERRERが正しい綴りになりますが、環境変数を表す場合は、HTTP_REFERERが使われます。)

リファラーは、サーチエンジン最適化を行う上で欠かせない情報です。検索結果ページのURLには利用者が入力したキーワードがエンコードされて含まれていますので、リファラーに含まれる文字列を解析することで、どのサーチエンジンでどんなキーワードやフレーズを入力してWebサイトにアクセスしたかがわかります。一般的なアクセス解析ツールでは、検索されたキーワードやフレーズを主要サーチエンジン別に集計してくれます。使われた検索キーワードの回数と検索結果の順位の関係を分析して、順位を上げることでアクセスをもっとも効率よく増やせる可能性があるキーワードを絞り込みます。

アクセス解析ツールですべてのリファラーが得られるわけではありません。リファラーが取得できないケースは主に2つが考えられます。URLの直接入力やブックマークの利用、メール本文のリンク経由など参照した一つ前のページがそもそも存在しない場合と、セキュリティソフトによってブラウザがサーバにHTTP_REFERERヘッダを送信しない設定になっている場合です。匿名情報とはいえ、直前にどんなWebサイトを閲覧したかがわかるリファラーを第三者に伝えたくない、と考える人が増えていることも事実です。

第6回・リファラー
指標の名称 意味と特徴 注意点
リファラー 現在開いているページを基準にして、一つ前のページのURL情報。HTTPリクエストヘッダの環境変数HTTP_REFERERとしてブラウザからサーバに送信される。 セキュリティソフトによってブラウザがHTTP_REFERERをサーバに送信しない設定にしている人も増えている。
検索キーワード サーチエンジンで利用者が入力したキーワードやフレーズ。リファラーとして記録されたURLに含まれている。サーチエンジン最適化には欠かせない情報。 検索キーワードはサーチエンジン別に集計して、検索結果の表示順位との関係を分析する。

リファラーが取得できなかったセッションを、アクセス解析ツールでは「ノーリファラー」などと表現しています。ノーリファラーのうち、ブックマークからの訪問などリピート訪問の取り扱いについては、アクセス解析ツールによって考え方が若干異なるようです。たとえば、Google Analyticsでは以前アクセスした際のリファラーが残っていれば、その情報を参照する仕組みになっています。将来的にブラウザ側から送られてくるヘッダ情報の仕様が変更されれば、現在はノーリファラーとして一括分類されている情報が、ブックマーク経由などさらに詳しいリファラーとして活用できるようになる可能性もあります。

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 ◎初出:2010年3月1日
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