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2010/02/02

第2回・ページビュー数

「ページビュー数」は、訪問者によって閲覧されたページの総数のことで、具体的には一定期間にWebサーバから送出されたHTMLのファイル数を指します。Webページは基本的にはHTMLで書かれており、何らかのリンクをクリックして別のページに遷移すると新たにWebサーバからHTMLファイルが送られてきます。内容に興味を持った人は次々とページを閲覧するため、満足度の高いサイトほどページビューが多くなる傾向があります。ページビュー数はサイトの実力を比較する上で、ユニークユーザー数と並んで重視される指標の一つです。

今でもページビュー数は重要な指標であることは変わりませんが、ここ数年でページビューの評価が変化してきました。その主な理由は、ページ遷移ごとにHTMLを送出しないタイプのWebアプリケーションが増えたため、「閲覧したページ数=サーバから送出されたHTMLファイル数」という関係が必ずしも成り立たなくなってきているためです。たとえば、Web2.0的なサービスとして注目されたAjaxでは、ブラウザ側でコンテンツを表示させてページ遷移を行っても、そのたびにWebサーバからHTMLが送出されるわけではなく、ページビュー数が利用者の体感よりも少なくなることなどがあります。インターネット視聴率調査会社のデータによると、今でも総利用時間数は高い伸びを示しているにもかかわらず、総ページビュー数は2006年3月頃からほとんど増えていません。サイトの利用実態を正確に把握するには、いくつかの指標を組み合わせる必要があります。

ページビュー数を使った指標としては、サイト全体の月間ページビュー数のほかに、「1人あたりの平均ページビュー数」があります。1人あたりの平均ページビュー数は、月間ページビュー数を月間ユニークユーザー数で割ることで算出できます。1人あたりの平均ページビュー数は、サイトに掲載する商品数やコンテンツ数の増加に伴って増えていくことが理想的です。1人あたりの平均ページビュー数が順調に伸びているのに、注文数や資料請求数が伸びていない場合は、注文に至るまでに手順がわかりにくい、売れ筋の商品が品切れで類似商品を見つけにくいなど、ユーザビリティに問題が生じている可能性が考えられます。

第2回・ページビュー数
指標の名称 意味と特徴 注意点
ページビュー数 Webサイトから送出されたHTMLのファイル数。テキストの量や画像の数には関係なく、HTMLファイル1つで1ページビューとカウントする。リロードされた場合は重複でカウントされる。 AjaxやFlashコンテンツなど、HTMLファイルが送出されない場合はカウントされない。
直帰率 最初にアクセスしたページを閲覧しただけで、他のページを開くことなくサイトを離脱してしまう人の割合。直帰率が高くなると「1人あたりの平均ページビュー数」は低くなる。 キャンペーン実施期間などは直帰率が高くなるので直帰した人のデータを省いて分析することも。

1人あたりの平均ページビュー数の変化を見る上で注意すべき点もあります。サイトを訪問して最初のページだけで帰ってしまうことを「直帰」と表現します。ネット広告などのキャンペーンで短期間にサイトに多くの人を誘導した場合はどうしても直帰率が高くなり、その期間の1人あたりの平均ページビュー数が大きく落ち込むことがあります。そうなると、キャンペーンによる集客の影響なのか、それとも別の問題点があるのかが判断しにくくなってしまいます。そこで、ページビュー数とユニークユーザー数の両方から直帰した人のデータを差し引いてから、1人あたりの平均ページビュー数を算出するという分析方法が用いられることもあります。

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 ◎初出:2010年2月1日
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