« Vol. 09-80 ICANNが国際化ドメイン名導入の承認プロセス開始へ | トップページ | Vol. 09-81 Googleがクラウドを使ったECサイト向けサイト内検索サービスをリリース »

2009/11/09

第5回・総合スーパー

総合スーパーは、店舗ごとに発行しているチラシなど地域密着コンテンツの配信において早くからWebサイトを活用してきました。グループのネットワークを生かしたネット通販やネットスーパーなど、ネット関連の事業も積極的に拡大しています。今回はセブン&アイ・ホールディングスのイトーヨーカ堂、イオンのジャスコに加え、イオンと提携関係にあるダイエー、外資系の傘下に入った西友の4社のWebサイトに焦点をあてたいと思います。

総合スーパーは、グループ内で数多くの店舗ブランドがあり、多彩なサービスを提供しています。企業サイトのあり方を考える上で、総合スーパーのサイト構成は参考になるかもしれません。ジャスコでは、持株会社であるイオンの企業サイトには「aeon.info」、お客さまサイトなどは「aeon.jp」、ネット通販サイトは「aeonshop.com」と、目的に応じてドメイン名を使い分けています。これに対してダイエーは、企業サイトをはじめ、ネット通販サイト、ネットスーパーなどでドメイン名を「daiei.co.jp」に統一していて、サブドメインを使い分けているのが特徴です。

共通点としては、チラシやセール情報など各店舗から発信されるコンテンツに力を入れている点です。イトーヨーカ堂では、すべての店舗がブログ形式で最新情報を発信しています。ジャスコは、最新のデジタルチラシを自動的に受信できる独自のRSSリーダーを無料配布しています。ダイエーは、クッキーを使って会員登録しなくても利用できる、最寄り店舗の最新情報を表示する「My店舗登録」機能を提供しています。西友では携帯電話から最新のチラシをチェックできる携帯サイトを充実させるなど、各社とも独自性を打ち出していることがわかります。

各社ともネット通販サイトを運営しています。イトーヨーカ堂は、同じグループであるセブンイレブンの流通網を生かして、注文1500円以上は全国送料無料で、指定したセブンイレブンの店頭で商品を受け取ることも可能です。また、主にクリスマスや正月など季節商品をネットで予約してイトーヨーカ堂の店頭で受け取れる「店頭受け取り予約サイト」を運営しています。イトーヨーカ堂、イオン、ダイエーが独自の通販サイトを持っているのに対して、西友は楽天市場の中に「e-西友楽市オンラインショップ」を出店するという形態をとっています。

第5回・総合スーパー
サイト名 Webマーケティングの特徴
★イトーヨーカ堂
http://www.itoyokado.co.jp/
・ショッピングサイト(itoyokado.jp)を運営
・各店舗がブログを運営、最新チラシをPDFで配信
・季節商品などが予約できる店頭受け取り予約サイト
・86店舗でネットスーパー、会員数33万人(2月末時点)
★ジャスコ(イオン)
http://www.aeonretail.jp/jusco/
・イオン公式サイトには.infoドメインを採用
・ショッピングサイト(aeonshop.com)を運営
・チラシ自動配信ツール「ちらしカタログ宅配便」配布
・コミュニティ機能を備えた「イオンお客さまサイト」
★ダイエー
http://www.daiei.co.jp/
・サブドメインでショッピングサイト運営
・おすすめレシピなど「食べる」関連コンテンツ
・クッキーを利用した「My店舗登録」
・店舗別に購読できる「おトクメール」
★西友
http://www.seiyu.co.jp/
・ネットスーパーではイトーヨーカ堂に次いで業界2位
・携帯サイトからも最新チラシをチェック可能
・楽天市場に「e-西友楽市オンラインショップ」出店
・登録制のインターネット商談サイト

業界の最近の傾向としては、最寄店舗から同日中に自宅に配達するネットスーパー事業を拡大していることがあげられます。ネットスーパーは2000年頃に登場しましたが、一度は縮小、撤退した経緯があります。再び脚光を浴びている理由は、店舗単位での配送やピッキングを行うシステムを構築したことで、採算に合うビジネスモデルに進化したためです。イトーヨーカ堂では、2009年2月末現在で全国86店舗で実施していて、登録会員数は33万人に達しています。まだ大きな利益にはつながっていませんが、大きな可能性を秘めている分野といえるでしょう。

-----------------------------------------------------------------
 ◎初出:2009年11月9日
-----------------------------------------------------------------

|
|

« Vol. 09-80 ICANNが国際化ドメイン名導入の承認プロセス開始へ | トップページ | Vol. 09-81 Googleがクラウドを使ったECサイト向けサイト内検索サービスをリリース »