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2009/09/07

第9回・HelpersMarket.com

HelpersMarket.comは、モノを売りたい、買いたいなど投稿者の希望実現のために協力してくれる人を募集する広告を掲載できるサイトです。よくあるクラシファイド広告やインターネット・イエローページと決定的に異なる点は、投稿者が協力してくれた人に対して成功報酬を支払うタイプの募集広告に特化していることです。自分の人脈を使って何か副収入を得るチャンスはないかと探している人がサイトに集まってきますので、広告の露出機会は増え、投稿者の希望が実現する可能性も高くなります。

HelpersMarket.comは2009年4月にスタートした比較的新しいサイトで、現在はベータ版として運用されています。条件を明記した広告がHelpersMarket.comに掲載され、後は協力を申し出た人(ヘルパー)と直接交渉を行い、希望が実現すれば投稿者はヘルパーに成功報酬を支払います。個人が依頼する「People」、アメリカ全地域で活動する企業が依頼する「National Partners」、地域で営業する企業や店舗が依頼する「Local Businesses」の3つのチャンネルがあります。依頼の内容によって「Sell(売りたい)」、「Buy(買いたい)」、「Rent(貸したい)」、「Hire(雇いたい)」の4つに分類されます。また、ヘルパーが地元の案件を見つけやすいように依頼は地域(州や都市)別に表示されます。

HelpersMarket.comの収入は広告掲載料のみです。掲載料は、「People」は60日間無料、「Local Businesses」は露出機会の高いプレミアムが月額12.98ドル、通常のゴールドが月額6.98ドル、「National Partners」は月額79.98ドルです。HelpersMarket.comの広告料収入額は公開されていませんが、「National Partners」や「Local Businesses」チャンネルに有料広告を出す企業や店舗は増えていて、スタートして約半年しか経過していないことを考えると順調といえます。

HelpersMarket.comというサイトの名称には、助けを求めている投稿者と、それに協力するヘルパーを結びつける市場(マーケット)という意味が込められています。ヘルパーとは、成功報酬ベースで販売協力などを行う個人の代理店・エージェントと考えればわかりやすいでしょう。個人でも募集できるリアルワールドのアフィリエイトと表現できるかもしれません。「National Partners」チャンネルでは、全米で知名度の高いプロバイダやケーブルテレビ会社などが、「契約者を紹介してくれたら1件50ドルの報酬」などまさにアフィリエイトに近い内容の広告を出しています。

個人が不用品を売りたいと思った場合、ネットオークションに出品するという手がありますが、商品がマイナーなカテゴリーだとわずか数日間に欲しい人が見てくれるとは限りません。また、安値の落札に不満があっても売るしかありません。HelpersMarket.comなら、「○○ドルで買ってくれる人を紹介してくれたら、ヘルパーに○○ドル払います」という内容の広告を掲載して、希望価格で売れるのを待てばいいのです。成功報酬をはずめばオークションで売るよりも高く売れる可能性もありますし、掲載料が無料なので反応が全くなくても損はありません。

第9回・HelpersMarket.com
サイト名 HelpersMarket.com
URL http://www.HelpersMarket.com/
事業内容 助けを求めている投稿者と、それに協力するヘルパーを結びつけるマーケットプレース。企業から月額固定の掲載料を徴収。
沿革 2009年4月にサービスを開始。現在、ベータ版の運用。
特徴 不用品の販売など、協力してくれた人に対して成功報酬を支払うタイプの募集広告を掲載できるサイト。ヘルパーとは成功報酬ベースで販売協力などを行う個人のこと。副収入を得られる情報源として集客効果が高い。

HelpersMarket.comのビジネスモデルのリスクは、違法な内容の依頼をどう締め出すか、当事者間のトラブルにどう対応するか、という点に尽きると思われます。HelpersMarket.comは、投稿者とヘルパーの間の取引には一切関与せず、両者間でトラブルが生じても責任は負わないと利用規約に明記しています。販売協力によって報酬を支払うという内容は、いわゆる「ねずみ講」など違法な販売方法と誤解される可能性もありますので、日本ではその種の広告を個人から集めるのは難しいかもしれません。しかし、個人広告にアフィリエイトに近い仕組みを取り入れたHelpersMarket.comのビジネスモデルは、工夫次第で他の業態に応用することも可能ではないでしょうか。

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 ◎初出:2009年9月7日
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