« Vol. 62 ブログに記事を書いてもらう「クチコミブログ広告」の市場が急成長 | トップページ | Vol. 63 アメリカMicrosoftが相互運用性を推進する新たな方針を公表 »

2008/02/25

第8回・IPv6

IPv6(Internet Protocol Version 6)とは、現在使われているIPv4のIPアドレス枯渇問題に対応するために策定された次世代インターネットプロトコルのことです。IPv4のアドレス長が32bitなのに対してIPv6では128bit化されていて、IPアドレスの数が約3.4×10の38乗個と、実質無制限に利用できるのが特徴です。

IPv6が誕生したのは意外に古く、1995年12月に基本仕様が決定されました。IPv6には、IPアドレス空間が劇的に増加することに加えて、暗号通信を標準的に利用できる、設定が自動化されるなどのメリットがあります。しかし、12年以上経過した現在でも一部を除いてほとんど使われていません。最大の理由は、プライベートアドレスを仮想的に割り当てるNATやIPマスカレードと呼ばれる技術が普及して、IPアドレス枯渇の危機感が薄れたことでした。

今年はこの状況が大きく変化する可能性があります。Windows Vistaでは、IPv6が標準プロトコルとして採用されました。2008年から一部で商用サービスが開始されるNGNでは、地上デジタル放送受信などIPv6専用サービスが提供されます。また、モバイルWiMAXや第4世代携帯電話でも、IPv6がプロトコルとして採用される見込みです。今後、IP化されたネットワークに接続される携帯端末や情報家電にすべてIPアドレスを割り当てるとなると、IPv6はどうしても必要になってきます。

ここに来てIPv6普及の環境が一気に整ってきた感もありますが、IPv4からIPv6に完全に移行するまでの期間は、両方のプロトコルに対応する必要がありネットワーク管理コストがかかるなど課題は残っています。IPv6へのスムーズな移行を国や政府がどう主導していくか、今年以降の大きなテーマになるでしょう。

-----------------------------------------------------------------
 ◎初出:2008年2月25日
-----------------------------------------------------------------

|
|

« Vol. 62 ブログに記事を書いてもらう「クチコミブログ広告」の市場が急成長 | トップページ | Vol. 63 アメリカMicrosoftが相互運用性を推進する新たな方針を公表 »