第2回・Web2.0の主たる構成要素
Web2.0を構成する要素とはいったい何でしょうか。これについては、「What is Web2.0」の中に7つのキーワードとして紹介されています。なお、これらの7つの要素は、Web2.0の特徴をまとめたものであって、これをすべて網羅していないとWeb2.0と呼べない、ということではありません。
(1)Folksonomy(ユーザーの手による情報の自由な整理)
従来はWebで発信する情報にしても、発信する側が整理して配置するのが一般的でした。初期のYahoo!は、スタッフの手によってディレクトリ構造で分類、整理されていましたが、Web2.0では、ユーザー側が自分が取り出したり検索しやすいように、自由に整理をすることができます。
(2)Rich User Experiences(リッチなユーザー体験)
典型的なWebはHTMLで書かれていて、CGIのようなインターフェイスでデータを受け渡しする際にはページがその都度切り替わっていました。Web2.0では、Ajax、DHTMLなどの技術やテクニックを応用して、マウスを使った直感的な操作で、ページ遷移をすることなく検索ができるなど、快適で豊かなユーザー体験が可能になります。
(3)User as contributor(貢献者としてのユーザー)
従来はユーザーは一方的に情報を受け取るだけの立場でしたが、Web2.0では積極的に意見やレビューを投稿して、それがコンテンツを形成します。
(4)Long tail(ロングテール)
Web2.0では、「上位2割の商品が売上の8割を占める」という有名なパレートの法則にとらわれることなく、コストを下げることでニッチな商品やサービスの「テール」部分を積み重ねてビジネスにすることも可能と考えます。
(5)Participation(ユーザー参加)
Web2.0では、β版と呼ばれる正式運用前のサイトを公開して、ユーザーに自由に使ってもらい、その意見を開発に反映させるというユーザー参加型の開発やコンテンツ制作が行われることも珍しくありません。
(6)Radical Trust(根本的な信頼)
Radical Trustという言葉だけではわかりにくい概念ですが、コンテンツは提供する側の所有物であり、その二次利用や改変は認めないという従来の知財管理思想ではなく、コンテンツを利用する側に対しても根本的な信頼を寄せて、その知財を共有し、必要に応じて改善、改良することを認めることを指します。
(7)Radical Decentralization(分散性)
コンテンツやサービスを特定のサーバからの配信に限定すれば、利用者増加に応じて設備増強が必要になり、提供する側の負担が増えます。Web2.0では、ネットワーク経由でサービスやプログラムそのものを交換したり、機能だけ利用できるようにしたりすることで、進歩的分散志向を重視します。
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◎初出:2006年10月16日
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