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2007/07/02

第10回・SNS(ソーシャルネットワーキングサービス)

インターネットが登場した直後から、会員制のコミュニティサイトというものは存在していましたが、2003年頃から、明らかにそれまでと違ったタイプのコミュニティが相次いで誕生しました。一言で特徴を説明すると、「お互いの知り合いを紹介しあって人脈を広げて行くことを目的としたコミュニティ」で、その目的からSNS(ソーシャルネットワーキングサービス)と呼ばれるようになりました。入会すると、誰の紹介で入会したかがオープンになり、コミュニティの中で「友達づくり」を進めていきます。

SNSにもいろいろなタイプのものがあり、SNSの定義というものはありませんが、SNSである条件としては、会員がマイページを持てて日記やブログなどの機能が使えること、友達との関係が視覚的に表示されること、の2つがあげられるでしょう。

SNSは、アメリカでも2005年以降、急速に利用者数が増えています。Nielsen//NetRatingsが調査したSNSの利用状況によると、2006年4月の1ヶ月間にSNS上位10サイトを訪問した人は昨年同月比47%増の6880万人にも達したそうです。この数字は、インターネットを積極的に利用している「アクティブユーザ」の45%にあたる数字で、いかにアメリカのインターネットユーザの間でSNSの利用が普及しているかがわかります。一方日本でも、総務省が発表した2006年3月末のSNS登録者数は、1年前の399万人から716万人に大きく伸びています。アメリカの「訪問者数」と日本の「登録者数」を単純比較できませんが、日本、アメリカとも、1年前の数字に比べて大きく伸びていることだけは紛れもない事実です。

SNSに限らず、利用者が新しい利用者を連れてくる、あるいは利用者のクチコミでサービスや商品が広く知れ渡ることを、ウィルスが急速に広がる様子にたとえて「バイラルマーケティング」と表現することがありますが、まさにSNSの利用者数急増は「バイラル」と表現できるでしょう。

会員の自主性を尊重して、特に会員の紹介がなくても入会できるSNSもあります。そのようなSNSの場合、非常にニッチな趣味がテーマになっていることが多いようです。テーマを細分化したSNSが増えている背景には、SNSのビジネスモデルが関係しています。無料サービスであるSNSの主な収入源はインターネット広告やアフィリエイトですが、新参のSNSが少ない会員数で収入を確保するには、会員の属性を絞り込んで、広告媒体としての価値を高めるしかありません。そこで、大手のSNSとは明らかにコンセプトの異なる、ニッチな分野のSNSが次々と誕生しているのです。

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 ◎初出:2006年12月11日
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