「Web マーケティングを実現するテクノロジー」(1)
第1回・マーケティングサイトに必要なテクノロジー
Webがこれまでのメディアと大きく異なる点は、インタラクティブ(双方向性)という点である。双方向性が実現できるのは、Webにアクセスした人の要求が、ブラウザを介してサーバに伝達されるからである。
例えば、サーチエンジンでは、利用者が入力したキーワードに合致する情報をデータベースから検索して表示してくれる。つまり、利用者が入力した文字列がデータとしてサーバに引き渡され、サーバの中で検索という作業が実行されていることになる。 これらのデータ引き渡しや、サーバ内で検索などを実行するプログラムがCGIである。サーバの拡張機能として、サーバソフトに含まれるものもあるが、一般的に、利用者との間でインタラクティブなやりとりを仲介してくれるのがCGIなのである。
ECサイトでは、様々な機能を持ったCGIが使われている。逆に言えば、どのような機能を持ったCGIを作ることができるのかがわかれば、Webでどのようなインタラクティブなやりとりが可能になるかがわかる。
CGIは一種のプログラムである。よって、簡単なものから複雑なものまで、実に多種多様なものが存在する。
最も簡単なCGIの例をあげるとすれば、メール送信CGIがまず思い浮かぶ。入力欄があって、そこに記入した文章が、サイトのウェブマスターにメールで届く、という機能を持っている。企業のサイトで、お問い合わせフォームなどによく使われている。
これらのメール送信CGIは、入力されたデータをメールとして送信する際に、日本語にデコードする機能が必須なので、これらのCGIはデコードCGIとかデコーダーとも呼ばれている。いずれにしても、ブラウザに入力されたデータを、いったん引き取って、それを処理(ここではメールの形で特定のアドレスに送信すること)を行うという点では、基本ともいえるCGIである。
もう少し複雑になると、電子掲示板のように、データの読み取りや書き込みを行う機能が加わる。電子掲示板のデータは、ログファイルに保存されているが、通常、CSV(コンマ区切りデータ形式)などの簡易データベース形式になっている。
電子掲示板を「読む」という行為は、CGIがその都度、データベースにアクセスして、ログを引き出してきて、その場でHTMLに生成することである。同様に、「投稿する」ことは、ブラウザに入力された投稿文を読み取って、その情報をデータベースに書き加えることを意味する。つまり、CGIがデータベースの内容を読み取ったり、書き込んだりしているのである。
高度なシステムを持つサーチエンジンも、データベースからキーワードに合致する情報だけを抽出してHTMLを自動生成する、という点では、全く機能的には同じである。ただ、サーチエンジンの場合は、膨大なデータを扱うので、CGIではなく、サーバの拡張機能(ASPやPHPなど)が使われるケースが多いだけのこと。
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◎初出:2005年3月7日
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