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2007/06/30

「Web マーケティングを実現するテクノロジー」(10)

第10回・パーソナライズドWeb

インターネットにおける「ワン・トゥ・ワン・マーケティング」で、まず思いつくものと言えば、おそらくパーソナライズドWeb、つまり会員専用ページだろう。

WebはHTML言語で書かれ、情報発信要求があって初めて発信される「オン・デマンド」型の手段である。インターネットが普及した初期においては、サーバに蓄積されたHTMLファイルを画一的に発信する形が主流であったが、テクノロジーの進化によってデータベースからその都度情報を引き出し、HTMLを自動生成して発信することが簡単にできるようになった。つまり、アクセスしてくれたその人専用のコンテンツを配信することが可能になったのである。

パーソナライズドWebは、特に証券会社など金融機関のサイトで先進的に導入された経緯がある。例えば、証券会社では顧客の最大の関心事は、すでに投資している株式の値動きと、新しい投資対象に関する情報である。手持ちの銘柄については、あらかじめ登録してもらうことでリアルタイムの値動きを表示させるは簡単だが、新しい銘柄や金融商品の情報については、お客さまの保有資産額、好み、性格などによって推奨する内容も異なる。その時の専用カウンターの役割を担うのが、パーソナライズドWebである。

すでにパーソナライズドWebは、物品を販売するECサイトにも普及している。会員登録をすれば、興味のあるジャンルだけの商品カタログを表示するようにカスタマイズできる他、過去の購買履歴や注文品の配送状況が確認できるのが一般的。また、未出荷の注文品については、キャンセルボタン一つで取消せるサイトも少なくない。

パーソナライズドWebには、主に2つのタイプがある。一つは、証券会社のように、お得意様の利便性を向上させ、満足度を高めること主目的においたタイプ。そして、もう一つは、アマゾン社のように、推奨商品を表示して、それに対する反応を記録していき、行動履歴を収集するタイプのものである。もちろん、前者の場合もサイト内の行動履歴を記録して、プロフィール分析に役立てることは必要だし、後者の場合もクロスセリングを目的においていて、結果としてはリテンション効果も高い。

これらのパーソナライズドWebは、専用のサーバソフトが数多く開発されており、既存のデータベースと連携させることで比較的簡単に導入できる。

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 ◎初出:2005年5月16日
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