「ネットモール出店のポイント」(2)
第2回・ネットモール人気の秘密と変わりつつある役割
ネット上には、ネットモールに出店せずに、独立したショップとして成功しているサイトも多い。しかしながら、楽天市場に代表されるネットモールでの成功例を見ると、大きな特徴があることに気づく。それは、事業が軌道に乗るまでの期間の短さ、である。
前述の成功事例では、「欧州職人館」は開店2年後に月商600万円を達成、「海そうシャンプーとハーブのお店」にいたっては、わずか開店後1年で月商800万円の繁盛店に成長を遂げている。
ネットモールの人気の秘密は、ネット販売をスタートさせるための設備や機能がすべて揃っており、事業を軌道に乗せるまでの期間を大幅に短縮できることにある。インターネットが普及し始めた1995年頃、ネットモールという業態はすでに存在していたが、当時の役割は「商売をする場所」を提供する、つまりレンタルサーバ的な役割が中心だった。最近では、ネットモール運営企業が、便利なマーケティングツールを用意するだけでなく、その活用方法をコンサルティングする「販売支援サービス」に力を入れるようになっている。それに伴い、以前は月額固定の料金体系が、最近は一部売上やツールの利用頻度による従量制の採用が一般的になってきている。ネットモールの役割が大きく変化していることがわかる。
売上に応じて受取る報酬額が増えるので、ネットモール運営企業は、過去のノウハウを活かした販売支援を強化している。これが、ネットモールに出店したショップの中から、次々成功事例が生まれる背景の一つになっている。
ネットショップを成功させるには、「集客力」、「システム」と「ノウハウ」の3つが揃わないと難しいといわれる。もちろん、独立したネットショップでも、成功しているサイトは数多くある。これら3つの要素を網羅するには、大きな先行投資と軌道に乗せるまでの期間を見込んだ中期的な事業計画が必要となる。しかし、中小企業の場合、できるだけ少ない投資で、成果を早く数字として出したい、というのが本音ではないだろうか。そこで、費用を最小限におさえ、事業の成果を出すまでの時間を短縮する手段として、ネットモール出店という選択が注目されているのである。
独自のネットショップを立ち上げる場合に比べて、ネットモール出店にはどのようなメリットがあるかを取り上げてみよう。
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◎初出:2004年4月12日
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