vol.1 日経ネットマーケティング編集長 渡辺博則氏インタビュー(3)
「セオリーのないところにこそ情報ニーズがある」
■2007年後半、編集長の注目点は!?
-今年後半にかけてネットマーケティング業界で変化が起きそうな点は何でしょう?
一つ目は、ページビュー神話の崩壊ですね。先日ネットレイティングスで、滞在時間を指標に取り入れると。広告料金を決める際の、広告主と媒体みんなが納得できる落としどころを探る動きが活発になるでしょう。
補注:Nielsen//NetRatings(米)の2007年7月10日プレスリリース
「Nielsen//NetRatings Adds “Total Minutes” Metric to Syndicated Service as Best Measure of Online Engagement」http://www.netratings.com/pr/pr_070710.pdf
補注:「Nielsen//NetRatingsがサイト滞在時間を重視する方針に転換」
http://www.webdbm.jp/2007/07/index.html#entry-19584026
二つ目は、大手がやっているブログの分析に注目しています。ISPやベンダーがやっている分析。日本は世界一のblog大国だというデータが流れましたね。世界でも稀有な例です。(それだけ多くの日本人がblogを書くということは)下手なアンケート調査をするより、そこを情報の宝庫と見てはどうでしょう?有益な情報だけピックアップする仕方を見つけた人が、ビジネスチャンスをつかむのではないでしょうか。意味解析の技術も洗練されていくでしょう。
補注:Technorati(米)CEO、Dave Sifry氏2007年4月5日blog
http://technorati.com/weblog/2007/04/328.html
三つ目は、携帯の進化です。GPS(全地球測位システム)などの仕組みを使って、基地局の位置情報を活用できるようになっています。これをどう情報提供に使っていくか。例えば、マクドナルドとDocomoのメルマガクーポンのように、来店の決め技として使う例が、位置情報と連動させた形で具体的に出てくるでしょう。役に立つ場所、位置で送られてきた情報は必ずユーザーに受け入れられるはずです。携帯の使い方が一皮むけますね。見逃していると損をする。今後はどこのお店に行くのか、携帯が羅針盤になる時代になるかもしれません。
補注:日本マクドナルドホールディングス(株)2007年2月26日「マクドナルドとドコモが、おサイフケータイを中心としたe-マーケティングの共同推進に合意」
http://www.mcd-holdings.co.jp/news/2007/release-070226.html
こういった一つ一つを見ていけば、「うちの会社はどうするの?」が見えてくるのではないでしょうか。
●渡辺博則氏 プロフィール
日経BP社日経ネットマーケティング編集長
http://netmarketing.nikkeibp.co.jp
1985年早稲田大学理工学部建築学科卒、85年リクルート入社。1990年日経BP社に入社。以降、日経コミュニケーション、日経ネットビジネス(日経マルチメディア)の記者・副編集長、2004年日経ニューメディア編集長、2006年日経コミュニケーション編集長を経て、現在日経ネットマーケティング編集長。一貫してメディア分野を担当している。
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◎初出:2007年8月16日
◎取材:2007年7月18日
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